上手くいかない日々に悲観した私は、
校門で待っていた友人に謝って、一人岐路に着いた。
どうしてこんなにも自分はダメなんだろうか。
シトシトと振り滲む雨は、
私の心の中でさえじんわりと解かしていく様だった。
遠くの方で、花火の音がする。
駅の向こうでは、この天候にもかかわらず、
小ぶりの打ち上げ花火が上がっていた。
曼珠沙華の様な赤が、霧のかかった空で切なく散っていった。
そんな花火の木霊を背に、私はホームに滑り込んできた電車に乗った。
こういう日には、なにかに夢中になる事が一番だ。
そう思い、携帯のブックマークフォルダを開く。
暇つぶしにいくつかのサイトを開いて、やがて、1つのサイトに辿り着いた。
「心霊通信」
以前友達に教えてもらった
投稿形の怪談サイトだ。
黒い背景に赤と白の文字。
いかにもそういったサイトを思わせる。
いくつか気に入ったタイトルを開き、
地元の駅に着くまでずっとそのサイトを閲覧していた。
思った以上に読み入ってしまった自分は、
地元に着いてからも親の迎えを待ちながらずっとそのサイトに目を通していた。
こういうサイトを見ていると、自分の周りに起きた奇妙な出来事を色々思い出す。
怖い体験とは、経験していてもやはり、記憶の断片でしかなく、
金縛りに会った事しかない自分には尚更あいまいなものだ。
あれは本当だったのか...とかそう考えていると、自分の記憶の中には脚色されているものもある様な気がする。
そうこうしている内に、自宅に着いた。
車を降りて、ふと、嫌な空気が自分を包んでいる事に気が付いた。
こんなサイトを見ていたからかも知れない。
自分はなんとなく空気を感じてしまうので、これ以上こんなサイトを見ていたら、
本当に呼んでしまう。そんな気がしてサイトを閉じた。
サイトの上部に記載してあった「牛の刻にはご覧になりませんように」
という言葉が妙に頭に残った。
今日は明日の部活もあるし、早く寝て、くれぐれも「牛の刻」は避けよう。
そう思った。
自宅でいつも通り過ごして、ベッドに寝転んで漫画を読み...
気が付くと、自分は眠りに付いてしまっていた様だ。
まさか...と思い時計を見ると、「2:38」
牛の刻だった。
このまま寝てしまおうとも思ったが、
まだやり終えてない宿題があった事と、風呂に入って居ない事が気になって
嫌々起き上がった。
「牛の刻」なんて、気にしなければなんでもない。
そう思って、普通に風呂にも入ったし、宿題も終えた。
気が付くと「4:50」。
そろそろ寝ないと、明日の朝が大変だ。
私はそろそろと床に滑り込んだ。
そして、眠りに付いた。
そこからの記憶は曖昧で、よく覚えて居ない。
気が付くと、体中に痺れが回っていた。
…金縛り。
やはり、自分は意識的に何かを呼んでしまったのか...?
そう思った。いや、これは考えすぎ故の夢かも知れない。
何か重い物が、胸をギュウウと締め付けた。
こういった事は3回目ぐらいだったので、この事についてはあまり気にならなかったが、
遠のいていく意識の中、自分は確かに「霊的な」金縛りに遭っていたのだと思う。
本当に意図せず、怪談サイトを開き、金縛りに遭い、
友達に墓参りの話を聞いて、初めて気が付いた。
今日がお彼岸であった事を。
自分は年々霊媒体質になっているのだろうか。
父はこの力を、「使わなければいつか無くなるもの」と言っていた。
裏を返せば、この力は、強くなっていくとも言えるのではないか。
自分が幽霊とやらを、実際に目にする日もそう遠く無いのかもしれない。
END
この話はノンフィクションです。
ってかまぢコエェェェェェェ(゜Д゜ )
校門で待っていた友人に謝って、一人岐路に着いた。
どうしてこんなにも自分はダメなんだろうか。
シトシトと振り滲む雨は、
私の心の中でさえじんわりと解かしていく様だった。
遠くの方で、花火の音がする。
駅の向こうでは、この天候にもかかわらず、
小ぶりの打ち上げ花火が上がっていた。
曼珠沙華の様な赤が、霧のかかった空で切なく散っていった。
そんな花火の木霊を背に、私はホームに滑り込んできた電車に乗った。
こういう日には、なにかに夢中になる事が一番だ。
そう思い、携帯のブックマークフォルダを開く。
暇つぶしにいくつかのサイトを開いて、やがて、1つのサイトに辿り着いた。
「心霊通信」
以前友達に教えてもらった
投稿形の怪談サイトだ。
黒い背景に赤と白の文字。
いかにもそういったサイトを思わせる。
いくつか気に入ったタイトルを開き、
地元の駅に着くまでずっとそのサイトを閲覧していた。
思った以上に読み入ってしまった自分は、
地元に着いてからも親の迎えを待ちながらずっとそのサイトに目を通していた。
こういうサイトを見ていると、自分の周りに起きた奇妙な出来事を色々思い出す。
怖い体験とは、経験していてもやはり、記憶の断片でしかなく、
金縛りに会った事しかない自分には尚更あいまいなものだ。
あれは本当だったのか...とかそう考えていると、自分の記憶の中には脚色されているものもある様な気がする。
そうこうしている内に、自宅に着いた。
車を降りて、ふと、嫌な空気が自分を包んでいる事に気が付いた。
こんなサイトを見ていたからかも知れない。
自分はなんとなく空気を感じてしまうので、これ以上こんなサイトを見ていたら、
本当に呼んでしまう。そんな気がしてサイトを閉じた。
サイトの上部に記載してあった「牛の刻にはご覧になりませんように」
という言葉が妙に頭に残った。
今日は明日の部活もあるし、早く寝て、くれぐれも「牛の刻」は避けよう。
そう思った。
自宅でいつも通り過ごして、ベッドに寝転んで漫画を読み...
気が付くと、自分は眠りに付いてしまっていた様だ。
まさか...と思い時計を見ると、「2:38」
牛の刻だった。
このまま寝てしまおうとも思ったが、
まだやり終えてない宿題があった事と、風呂に入って居ない事が気になって
嫌々起き上がった。
「牛の刻」なんて、気にしなければなんでもない。
そう思って、普通に風呂にも入ったし、宿題も終えた。
気が付くと「4:50」。
そろそろ寝ないと、明日の朝が大変だ。
私はそろそろと床に滑り込んだ。
そして、眠りに付いた。
そこからの記憶は曖昧で、よく覚えて居ない。
気が付くと、体中に痺れが回っていた。
…金縛り。
やはり、自分は意識的に何かを呼んでしまったのか...?
そう思った。いや、これは考えすぎ故の夢かも知れない。
何か重い物が、胸をギュウウと締め付けた。
こういった事は3回目ぐらいだったので、この事についてはあまり気にならなかったが、
遠のいていく意識の中、自分は確かに「霊的な」金縛りに遭っていたのだと思う。
本当に意図せず、怪談サイトを開き、金縛りに遭い、
友達に墓参りの話を聞いて、初めて気が付いた。
今日がお彼岸であった事を。
自分は年々霊媒体質になっているのだろうか。
父はこの力を、「使わなければいつか無くなるもの」と言っていた。
裏を返せば、この力は、強くなっていくとも言えるのではないか。
自分が幽霊とやらを、実際に目にする日もそう遠く無いのかもしれない。
END
この話はノンフィクションです。
ってかまぢコエェェェェェェ(゜Д゜ )

